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2024.03.29

サインパネル加工とは?活用シーンやシルクパネル加工との違いをご紹介

サインパネル加工とは?活用シーンやシルクパネル加工との違いをご紹介サインパネル加工をご存知でしょうか?

サインパネル加工とは、ボールペンなどで直接券面に書き込みを行えるようにする加工方法のことです。このサインパネル加工には、カードの一部分を書き込み可能にしたり、カード全面どこでも書き込めるようにしたりするなど目的や用途に応じて、加工方法が細かく異なってきます。

本記事は、サインパネル加工の具体的な活用シーンや、メリット、よく間違われるシルクパネル加工との違いなどを整理します。

 

サインパネル加工とは?

サインパネル加工とは?サインパネル加工は、冒頭でも説明した通り、カードに直接書き込みを行えるようにする加工方法のことです。カードに白い箔を圧着させることで、ボールペンなどでの記入を可能にします。

会員証や診察券など個人情報の記載された個別のカードを作成する方法に、事前にデータを収集し、それに基づいて個別のカードを作成していくものがあります。しかしながら、この方法は、データを集めてきたり、個人情報を適切に管理したりしなければなりません。それだけでなく、同じデザインのカードを大量に作成するものでもないため、通常よりも準備期間を含めた制作期間が長くなりがちです。

これに対して、サインパネル加工を活用し、個人情報を記載したいところのみに加工を施し、同じデザインで大量発行する方法もあります。この方法を採用すれば、個人情報を後から直接記入すれば良いため、都度都度発注する手間も省け、制作期間も短縮することができます。

サインパネル加工などの加工オプションの詳しい内容はこのページ(https://cardlab.biz/optionlist/#643)に記載されています。是非ご確認ください。

 

活用シーン

活用シーンサインパネル加工は幅広いシーンで活用されています。その中でも、特に、採用されているシーンを3つピックアップし、詳しく説明していきます。

診察券

診察券は、医療機関での受診時に必要となるカードです。サインパネル加工が施された診察券は、名前や患者番号などを都度記入することが可能です。これによって、初診時にカードを発行できるようになり、スムーズに再来院に繋げることができます。

また、カード全面を記入可能にすれば、次回の来院予約時間を記入することもできるようになり、インターネットで予約時間を確認できない高齢者の方にも便利な運用が可能となります。

会員証

会員証は、各種ポイントカードなどに活用されています。サインパネル加工が施された会員証では、会員情報を手書きで入力することができるようになり、会員情報の変更や更新があっても、その場で新しいカードを発行できます。

また、ポイントカードとして活用する場合も、全面書き込み可能にすることで、わざわざポイントを印字する機器を導入せずとも手書きでポイントを付与することが可能となります。

クレジットカード

一般的に、クレジットカードの裏面には、サインパネル加工が施されており、署名が行えるようになっています。これにより、カードの利用規約への準拠や本人を正確に証明することにつながっています。

以上のように、サインパネル加工を施したカードは、診察券から会員証、そしてクレジットカードまで幅広いシーンで活用されています。都度手書きできるようにすることで、スムーズなカードの発行や再発行が行えるようになっています。

 

サインパネルとシルクパネルの違い

サインパネルとシルクパネルの違いサインパネル加工と似た加工方法の一つに、シルクパネル加工というものがあります。これらはしばしば混同されて理解されがちですが、本章では、その細かな違いや、それぞれの加工方法に合った具体的な活用シーンをご紹介していきます。

サインパネル加工は、カードの特定の範囲に白い箔を圧着させることで、ボールペンなどでの記入が可能になります。例えばカードの裏面に署名欄として配置されることが一般的です。サインパネル加工は、主に署名や日付などの基本的な情報を記入するために使用されます。クレジットカードの裏面にある白い署名欄を思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。

一方、シルクパネル加工は、カードの表面全体に情報を記入することができるようにする加工方法です。また、記入することのできる表面は白だけでなく透明にすることもできるため、元々のデザインを損なわずに書き込みのできるカードを作成することができます。シルクパネル加工は、例えば住所や連絡先の記入など、より多くの情報をカードに記入する場合に便利です。加えて、次回の予約情報や、ポイントカードのスタンプなど、カード全面を用いないと書き込みができない場合でも活躍します。

書き込む情報が少なくても問題なく、背景色が白でも差し支えなければ「サインパネル加工」を、自然なデザインでたくさんの情報を記載したい場合は「シルクパネル加工」を選択するようにしましょう。

 

サインパネル加工のメリット

サインパネル加工のメリット次にサインパネル加工のメリットを解説していきます。これまでにも、サインパネル加工をするとどのように便利になるのかを解説する部分がありましたが、それらを本章で整理していきたいと思います。

手書きのサインが書けるようになる

サインパネル加工を施したカードの最大のメリットの一つは、手書きのサインを書くことができる点です。クレジットカードでは、本人証明のために署名を行いますし、診察券などでもカードナンバーだけでなく、自分の氏名を書き込むことで、すぐに自分のカードだと判断することができるようになります。

ポイントカードとして活用できるようになる

サインパネル加工(シルクパネル加工)を施したカードは、ポイントカードや会員証として活用できるようになります。シルクパネル加工を施し、全面を書き込み可能にするのと同時に、カードに事前にポイント数や年月日の欄を印刷しておくことで、便利なポイントカードが完成します。

コスト削減を図れる

サインパネル加工を施したカードは、コスト削減を図ることも可能です。サインパネル加工を施したカードでは、個人情報のデータを事前に用意する必要がなく、個人情報をカード発行時に記入してもらうため、同一カードの大量生産が可能となります。それにより、カードの制作時間を短縮することができます。

以上のように、サインパネル加工を施したカードは、手書きのサインが書けることやポイントカードとしての活用、そしてコスト削減など、様々なメリットがあります。

 

サインパネル加工のデメリット

サインパネル加工のデメリット前章では、サインパネル加工、およびシルクパネル加工を施すメリットをご紹介してきました。ここからは、サインパネル加工のデメリットをご紹介していきます。

初期コストがかかってくる

サインパネル加工を施したカードを導入する際には、追加の加工オプションとなるため、通常よりも初期コストがかかってきます。

しかしながら、カードの発行コストやデータの準備コスト、現場オペレーションの簡略化などを考えると、初期にコストはかかるもののその後のメリットには大きなものがあると言えます。

デザインに制約がかかる

サインパネル加工を施したカードでは、デザインに一定の制約がかかることもデメリットの一つです。サインパネルは、カードの表面に白い箔を圧着させるため、デザインの一部に白い部分ができてしまいます。

VIPカードやゴールドカードなど、そのカードを所有していることに意味のあるカードであれば、白い背景が印刷されてしまうサインパネル加工ではなく、透明でカード全体に書き込みできるようになるシルクパネル加工を採用するといいでしょう。そうすることで、書き込みができるという機能を維持しつつ、デザインにも配慮できるようになります。

以上のように、サインパネル加工には初期コストの負担やデザインに制約がかかるというデメリットがあります。メリットとデメリットを勘案しながら、満足のいくカード作成を進めていきましょう。

 

サインパネル加工をするときの注意点

サインパネル加工をするときの注意点次に、実際にカード作成をするときに注意すべきことを解説していきます。特殊な加工方法だからこそ、少しではありますが注意すべきポイントが存在します。

加工できない素材がある

サインパネル加工を行う際には、加工できない素材があるということに留意する必要があります。一般的に、サインパネル加工はプラスチック素材に適していますが、特定の素材には加工ができない、または難しい場合があります。例えば、柔らかい素材や特殊なコーティングが施された素材などは、サインパネル加工が適用できない場合があります。

また、凹凸をつける加工や別のコーティングを施す加工とは同時に加工することはできない場合もあります。事前にカード制作会社に確認し、想定するカードに近づけるように入念な準備を進めましょう。

本当に必要な加工か考える

サインパネル加工、並びに全ての加工オプションを追加するときには、本当に必要な加工かどうかを慎重に考える必要があります。サインパネル加工は、手書きのサインや個別の情報を記入するための便利な加工方法ですが、すべてのカードに対してこの加工を行う必要はありません。

特に、カードに印刷された情報が頻繁に変更される場合や、個別の情報が必要ない場合は、サインパネル加工を行わずに通常の印刷加工で対応することが適切かもしれません。また、サインパネル加工を行う場合でも、必要な範囲や細かな加工方法を慎重に検討し、無駄なコストや手間を省くことが重要です。

以上のように、サインパネル加工を行う際には加工できない素材があることや、本当に必要な加工かどうかを考慮することが作成のポイントとなります。

 

まとめ

本記事では、サインパネル加工の詳細について詳しく解説してきました。

加工オプションは追加すればするだけいいのではなく、事前に利用シーンを想定し、必要な機能を検討しておくことで無駄な加工をせずにすみ、費用を抑えられます。そのため、カード作成で一番重要になってくるのは、前章でも記載しましたが、本当に必要な加工か考えることです。

弊社でもカード作成を承っておりますので、想定している費用感の中で、最も費用対効果の高いカードを共に制作していきましょう。

とはいえ、どのような機能があればいいのかという点を事前に考えてくるのは簡単なことではありません。
このようなカードが作りたいといったご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせページ(https://cardlab.biz/contact/)からご連絡いただけると幸いです。

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