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2024.03.12

PETカードとは?PVCカードとの違いや利用シーンを解説

PETカードとは?PVCカードとの違いや利用シーンを解説PETカードとPVCカードのどちらでカードを作成しようか迷われていませんか。

会員証や診察券などを作成するときによく選ばれている素材は、PVC素材とPET素材です。これら2つはどちらもプラスチック素材ですが、その特徴は大きく違います。カードを作成する目的や利用するタイミングなどで適切な素材は変わってくるため、事前知識や準備が必要不可欠となります。

本記事では、PETカードとPVCカードの違いや具体的なPETカードの利用シーンを解説することで、お客様がプラスチックカードの作成をスムーズに進められるようにするためのものです。

まずは、PETカードの基本情報から抑えていきましょう。

 

PETカードとは?

PETカードとは?PETカードは、PET樹脂(ポリエチレンテレフタラート樹脂)で作成されたカードのことです。PET素材は、薄さと耐久性を兼ね備えているため、様々なシーンで活用されています。一般的には、会員証やポイントカード、診察券など、長期間利用しなければならないカードに適しています。

また、PET素材で作られたカードは、表面にボールペンで書き込むことが可能です。通常はサインパネル加工という加工オプションを追加することで、書き込み可能にするのですが、PETカードはそのような加工を行わずとも、カード前面に筆記可能となっています。これにより、作成にあたって加工オプションを追加しなくてもよくなるため、作成にあたってのコストや時間の節約につながってきます。

PETカードの詳細に関しては、このページ(https://cardlab.biz/card/pet/)に詳しく記載されています。PET素材でのポイントカードや会員証、診察券を作成予定の方がいらっしゃいましたら上記ページをご確認ください。

 

利用シーン

利用シーンPETカードの基本情報を押さえた上で、次に実際の利用シーンを確認していきましょう。前章で紹介した通り、PETカードは、薄くて、軽く、表面に書き込めるという特徴があります。それを活かし、PETカードは、生活におけるさまざまなシーンで活用されています。

診察券

まず初めに、代表的な利用シーンの一つである診察券をご紹介いたします。診察券にPETカードが使われる理由は、PET素材が耐久性に優れていて、長期間使用することができるからです。診察券は、病院に来院される方が常に持ち歩く必要があり、頻繁に使用されるため、耐久性が求められます。また、PETカードは表面に筆記可能であるため、医療スタッフが必要な情報を直接記入することができます。診察券の作成においては、長期間使用でき、場合によっては必要な情報を書き込むこともできるPETカードがよく選択されています。

会員証

次に、PETカードがよく使われる会員証をご紹介いたします。会員証も、定期的に利用する必要のあるカードであるため、耐久性が重要です。また、PETカードは薄くて、軽く、持ち運びがしやすいため、実際の使いやすさの面でもよく選ばれています。そのほかにも、安価に作成ができるため、大量に発行する必要のあるカードに適しています。

ポイントカード

ポイントカードも、PETカードが活躍する利用シーンの一つです。ポイントカードこそ、大量に発行する必要があり、かつ、出来る限り財布やカードケースの中でかさばることのない薄さが重要になります。そのため、そのほかの素材ではなく、PET素材が使用されることが多くなっています。

 

PETカードとPVCカードの違い

PETカードとPVCカードの違いPETPVCは、両方ともプラスチック素材ですが、それぞれに独自の特徴があります。本章では、PETPVCの違いに焦点を当て、両者の違いを解説していきます。

薄さ

PETカードはPVCカードよりも薄く、軽量で柔軟性があります。PVCカードは0.76mm0.5mmの厚さが主流ですが、PETカードは0.25mmの薄さです。そのため、収納しやすく持ち運びやすいカードだと言えます。人によっては、ポイントカードや会員証を大量に持ち運ぶ方もいらっしゃるかと思います。そのような場合、カード一枚一枚が薄いと非常に持ち運びがしやすく、助かるのではないでしょうか。PETカードは、そのほかのプラスチックカードよりも薄いため、重量に関しても、非常に軽いカードとなっています。

価格

PET素材とPVC素材の価格を比較すると、PVC素材の方が比較的安価であることがわかります。具体的な価格を見比べると、PVCカードは50枚で9,350円(送料・消費税込み)であり、一方でPETカードは100枚で39,380円(送料・消費税込み)となっています。PETカードは、薄く携帯しやすいカードである分、PVCカードよりは作成コストがかかってきます。

納期の目安

PET素材とPVC素材の納期の目安を比較すると、PETカードの方が納期が短い傾向にあります。具体的には、PVCカードは営業日13日での出荷が目安とされていますが、一方でPETカードは営業日11日での出荷が目安とされています。大きな差があるわけではありませんが、PET素材の方が短納期での納品が可能です。

加工オプションの数

PET素材とPVC素材の加工オプションの豊富さを比較すると、圧倒的にPVCカードの方が対応可能な加工オプションの数が多くなっています。それは、PET素材のような薄くて軽い素材ではないため、様々な加工を施すことが可能だからです。PVCカードは、サインパネル、シルクパネル、エンボス加工、デボス加工、印字ナンバリング、印字可変、バーコード印刷、QRコード印刷、磁気テープ、磁気エンコード、穴あけ加工など多彩な加工オプションを追加することができます。一方で、PETカードは、デボス加工ナンバリング、印字ナンバリング、印字可変という比較的限られた加工オプションのみとなっています。

このように、PVCカードは多岐にわたる加工オプションが用意されており、立体的なエンボス加工やバーコード・QRコードの印刷、磁気テープの取り付けなど、さまざまなニーズに柔軟に対応できるという特長があります。一方でPETカードは、加工オプションが比較的制限されており、基本的なナンバリングや印字のみのオプションとなっています。加工オプションの豊富さを求める場合は、PVCカードの利用が適しています。

「薄さ」「価格」「納期」「加工オプション」という観点から、PVCカードとPETカードの違いを見てきました。それぞれの特徴を理解した上で、適切な素材を選択していきましょう。

 

対応可能な加工オプション

対応可能な加工オプション前章でも紹介したように、PETカードやPVCカードなどのプラスチックカードには、さまざまな加工オプションがあります。以下では、PETカードに追加できる加工オプションであるデボス加工と印字可変・ナンバリングについて解説します。

デボス加工

デボス加工は、カードの表面を凹ませて、はっきりとしたデザインの印字を行う加工方法となります。この加工を施すことで、カード表面の文字の視認性を高め、立体的なデザインにすることができます。

また、このデボス加工を応用して、会員証やポイントカードを識別するための、異なる個人番号を付与することも可能です。

印字可変・ナンバリング

印字可変とは、カードの印字内容を個別に変えることができる加工方法です。通常のカードでは全てのカードに同じ情報が印字されますが、印字可変やナンバリング加工を行うことで、個々のカードに異なる情報を印字することができます。効率的な個人情報の管理のためには、必須となる加工オプションです。

PVCカードに比べて、PETカードは対応できる加工オプションの数は少ないですが、その分、薄くて軽い素材自体の強みを活かしたカード作成ができます。

 

PETカードのメリット

PETカードのメリットPETカードは、これまで紹介してきた通り、安さ、かさばりにくい薄さ、そしてボールペンやペンで直接書き込めるという3つのメリットがあります。それぞれについて、詳しく説明していきます。

安い

PETカードは比較的安いにもかかわらず、耐久性や機能面でも優れているカードです。PVCカードよりは高いですが、その他のプラスチックカード素材と比較しても、PETカードの製造コストは比較的低く抑えられていると言えます。そのため、大量発注や定期的なカードの更新など、コストを重視する場面で特に適している素材です。また、安価であるため、販促イベントやキャンペーンなどの一時的な使用にも適しています。

かさばりにくい薄さ

PETカードは非常に薄く、かさばりにくいという特性があります。財布内やカードケース、ポケットの中に入れたりする場面において、薄さは持ち運びやすさに直結する要素となります。

特に、多くのカードを一度に持ち歩く場合や、カードを頻繁に取り出す必要がある場面などでも、PETカードの薄さは大きな利点となります。

ボールペンやペンで直接書き込める

PETカードは特別な加工を行わずとも、表面にボールペンなどで書き込みを行うことができます。追加の加工オプションが必要ないため、短納期での納品が可能であり、スムーズなカード制作ができるようになります。

以上のように、PETカードには安さ、かさばりにくい薄さ、そしてボールペンやペンで直接書き込めるという便利な特性があります。これらの特徴を活かして、実際に効果のあるカード作成をしていきましょう。

PETカードのデメリット

PETカードには多くのメリットがありますが、これまででも紹介している通り、PVCカードに比べて対応可能な加工オプションが少ないというデメリットがあります。

PETカードは、薄くて軽いという特性から加工が比較的難しいとされています。PVCカードは柔軟性があり、様々な加工が施せる一方で、PETカードは薄くて軽いため加工を行うのが難しい素材です。

逆に、加工オプションを追加できないからこそ、当初の納期で納品が確約されたり、安価に作成をしたりすることが可能となります。

 

PETカードを作成する上で注意するポイント

PETカードを作成する上で注意するポイントPETカードを作成する際には、マストで必要な加工オプションは何かを考えてからカード作成を進めていかなければなりません。

例えば、PETカードには、リーダーと通信を行うことのできるICチップや磁気テープをつけることはできません。そのほかにも、穴を開けたり、バーコード・QRコードを印刷したりすることも、素材の特性として難しくなってきます。

もし上記のような加工オプションが必ず必要な場合は、PETカードを選択することはできません。

カード作成を進める一番初めの段階で、そのカードを作成する目的や具体的な利用シーンを明確に定めてから、適した素材を選んでいくようにしましょう。

 

PETカードを導入する流れ

PETカードを導入する流れ何かカードを作成しようとなった時、まず初めにすることは、カードを作成する目的や具体的な利用シーンを想定することです。そうすることで、どのような機能が必要なのかであったり、どのようなデザインが最も適しているのかが見えてきます。

要件の確認

まず初めに、PETカードを導入する目的や要件を決めていきましょう。どのような目的でそのカードを使用するのか、必要な機能やデザインは何か、使用する素材や加工方法はどうするのかを仮決めでもいいので決めていきます。また、作成枚数や期間、予算なども考慮して、要件を具体化させていきます。

仕様やデザインの確定

次に、PETカードの仕様やデザインを確定させる段階です。要件をもとに、カードのサイズ、形状、色、加工方法、印刷内容などを具体的に決定していきます。また、ロゴやテキスト、画像などのデザインも検討し、カードのイメージを完成させていきます。当初決定した要件によって、採用できる素材や加工方法は異なってくるので、注意が必要です。

見積もりと契約

仕様やデザインが確定したら、制作会社に見積もりを依頼し、費用や納期などを確認します。複数の制作会社から見積もりを取り、比較検討してもいいかもしれません。契約内容や納期、支払い条件などもしっかりと確認し、契約を締結します。

印刷

契約が完了したら、実際の印刷作業が始まります。データの入稿やプリプレス作業、印刷、仕上げなどの工程が進んでいきます。制作会社とのコミュニケーションを密に取り、細部にわたる要望や修正をしっかりと伝えることが重要です。

納品

最後に、制作物が納品されます。納品前に品質チェックを行い、仕様通りのカードが作られているかを確認します。納品方法や納期についても事前に細かな調整をしておくといいでしょう。

以上のように、PETカードを導入する流れは要件の確認から始まり、仕様やデザインの確定、見積もりと契約、印刷、そして最終的な納品まで、慎重に進める必要があります。しっかりと計画を立て、各段階でのコミュニケーションを密に取り、スムーズな導入を行っていきましょう。

 

まとめ

まとめ本記事では、PETカードの特性や利用シーン、導入の流れなどについて解説してきました。

PETカードとPVCカードを比較すると、PETカードは薄くて軽量、書き込みが可能などの利点がありますが、一方で加工オプションが制限されるというデメリットも存在します。そのため、PETカードを導入する際には、加工オプションやデザインの制約を考慮する必要があります。

PETカードの利用シーンとしては、会員証やポイントカード、診察券など様々な場面で活用されています。そのほかにも様々なシーンに応用可能なので、お気軽に下記ページからご相談ください。

https://cardlab.biz/contact/

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