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2024.02.22

リライトカードとは?仕組みや作成方法をご紹介

リライトカードとは?仕組みや作成方法をご紹介リライトカードはご存知でしょうか。

リライトカードはポイントカードや会員証でよく使われる、500回近く書き換えを行うことができるカードです。カードに保存されている情報を、カードの表面に印字し、毎回ログインなどをしなくてもユーザーがポイントや会員情報を確認できる優れものです。

本記事では、そんなリライトカードの仕組みや作成方法を詳しくご紹介いたします。

 

リライトカードとは?

まず初めにリライトカードの基本情報を解説していきます。

リライトカードは、その名の通り、表面の情報を何度も書き換えることが可能なカードのことを指します。リライトとは再び書くという意味であり、ポイントや日付、そのほかの通知事項などの情報を自由に記載することが可能です。スタンプカードなどの随時追記していくタイプのカードとは異なり、何度でも書き換えが可能なので、余計なコストがかかりません。

 

リライトカードの利用シーン

リライトカードの利用シーン次にリライトカードの具体的な利用シーンについて解説していきます。リライトカードは、何度でも利用できたり、多様な用途に柔軟に対応できることから様々なシーンで活用されています。特に、よく活用されているポイントカードやプリペードカード、診察券について、以下で詳しく見ていきます。

ポイントカード

ポイントカードは、お客様にとってお得なポイントを提供することで、リピーターになってもらうことを目的として広く活用されているカードです。リライトカードのポイントカードとしての利用では、店舗はお客様に対して、再来店を促すためにポイントを付与します。ここで、リライトカードの特性を活かして、ポイントの残高や有効期限を常に最新の状態に保つことで、お客様がWeb上でサイトにアクセスする面倒がなく、さまざまな情報を確認できるようになります。

プリペードカード

プリペードカードは、事前にチャージや入金をして使用するカードであり、一般的にギフトカードや交通系ICカード、特定の店舗で利用できるカードなどがここに該当します。リライトカードのプリペードカードとしての利用では、カードの残高や有効期限を管理することができるようになります。リライトカードを使用することで、残高や有効期限の調整作業が簡略化され、利用者にとっても、店舗にとっても、より便利で簡単に管理をすることが可能になります。

診察券

診察券は、医療機関での診療や治療を受ける際に使われるカードです。リライトカードの診察券としての利用では、患者情報や受診履歴、予約情報を常に最新の状態に保つことができるようになります。リライトカードを使用することで、患者情報の管理を効率化することができるようになり、医療機関側も正確な情報を基に適切で効率的な診療を進めることが可能となります。

 

リライトカードの仕組み

リライトカードの仕組みリライトカードには、一般的に、特殊なプラスチック素材が使用されます。この素材には、熱に反応するコーティングが施されており、これによって表面を何度も書き換えることが可能になります。熱や圧力を利用して古い情報を消して、次に、新しい情報を書き込む仕組みとなっています

このような仕組みによって、リライトカードは繰り返し情報を書き換えることが可能となります。また、その仕組みは耐久性や安全性の確保も目的としているため、長期的に利用できることも特徴の一つです。

 

書き換えられる回数は?

リライトカードの書き換え可能な回数は、製造方法や素材によって異なります。一般的には約500回程度の書き換えが可能です。多くの利用シーンにおいて、500回という数値は、十分な耐久性を持っていると言えるでしょう。

この回数は、一般的な使用状況を想定して計算されています。例えば、ポイントカードとして利用される場合、1回の利用ごとにポイントが印字されますが、そのような頻繁な操作であっても約500回を超える回数の利用が可能となります。同様に、プリペードカードや診察券として利用される場合も、500回の書き換え可能回数は通常の使用範囲内であると考えられています。カードが、高温の環境に長い間放置されたり、圧力がかかる環境に置かれる場合は、この限りではないので注意が必要です。

500回という回数はあくまで目安であり、製造メーカーや素材ごとに異なる場合があります。リライトカードを導入する際には、その辺りを確認しておくことが大切です。

 

リライトカードの印刷方式の違い

リライトカードの印刷方式の違いリライトカードの印刷方式には、主に「白濁方式」と「ロイコ方式」の2つのタイプがあります。印刷方式によって、見た目のデザインがかなり変わるので注意が必要です。

白濁方式

白濁方式は、光沢の銀色の部分に白いインクで文字を印字します。必ずカードのデザインに、銀色の部分を入れる必要が生じるため、それを避けたい場合は下記のロイコ方式を選択する方が無難です。

ロイコ方式

ロイコ方式は、自由なカードデザインの上に黒や青のインクで印刷するのが特徴の印刷方式です。白濁方式と違い、銀色のデザインは必要がないので、より自由度の高いデザインを施したい場合は、こちらを選択すると良いでしょう。

 

サーマルカードとリライトカードの違い

サーマルカードとリライトカードは、どちらも情報の書き換えが可能なカードですが、それぞれ異なる特性を持っていて、若干異なる用途で利用されています。以下では、これら2つのカードの主な違いについて詳しく説明します。

サーマルカード

サーマルカードは、熱を利用して情報を印刷するカードの一種です。この方式は、印刷速度が速く、大量生産に適しています。しかし、一度印刷された情報を消去して新しい情報を書き込むことはできません。そのため、サーマルカードは主に印刷内容が固定されている場合や、情報の書き換えが必要ない場合に適しています。来店記録などを、スタンプを増やしていく形で管理する場合などに適しています。

リライトカード

一方、リライトカードは、表面の情報を何度も書き換えることが可能なカードです。リライトカードには特殊なコーティングが施されたプラスチックが使用され、熱や圧力を加えることで表面を書き換えることができます。上記でも記載していますが、ポイントカードや診察券など、頻繁に情報が更新されるカードとして利用されています。

サーマルカードとリライトカードは、それぞれの特性に応じて異なる利用シーンや要件に適しています。利用目的や環境に合わせて適切なカードを選択することが重要です。

 

リライトカードの作成手順

リライトカードの作成手順リライトカードの基本情報を確認してきたところで、具体的な作成手順を確認していきます。一般的には、以下の流れで作成をしていきます。

要件の確認

リライトカードを作成するにあたり、まずは要件を確認することが重要です。どのような目的でカードを使用するのか、何度情報を書き換える必要があるのか、どのようなデザインが好まれるのかなど、必要な情報を整理しましょう。また、カードのサイズや形状、使用する素材についても検討を進めていくフェーズです。

デザインの作成

次に、リライトカードのデザインを作成します。デザインは、カードを作成する目的やブランドイメージに合わせて行うとしっかり効果を発揮するカードを作成することができるでしょう。ロゴやカラー、文字の配置などを考え、視覚的に魅力的でわかりやすいデザインを作成しましょう。デザインの作成は、デザイナーに委託するか、カード制作会社内部に作成を依頼することも可能です。

素材・印刷方式の選定

カードのデザインが決定したら、次に使用する素材や印刷方式を選定します。リライトカードの素材には、プラスチックなどの耐久性の高い素材が選ばれています。また、印刷方式は、上記で解説した通り、白濁方式やロイコ方式など、目的や予算に応じて選択していきましょう。素材と印刷方式の選定には、専門知識が必要となるので、カード制作業者との相談が必要です。

印刷

デザインと素材が決定したら、実際にカードを印刷します。印刷は、カード制作会社にて、専用の印刷機器を使用して行われます。デザインに基づいて情報がカードに印刷されます。

納品

最後に、印刷されたリライトカードが納品されます。納品時には、品質の確認や検品を行い、問題がないことを確認します。また、必要な場合は追加のサービスや保証についても確認しておきましょう。

 

リライトカードを使うメリット

リライトカードを使うメリットリライトカードを使用するメリットにはさまざまなものが存在します。その中でもメリットの大きいものを3つご紹介いたします。

コスト削減

リライトカードの最大のメリットの一つは、コスト削減につながることです。従来のプリントカードや固定情報のカードと比較して、リライトカードは何度も情報を書き換えることができます。これによって、カードの作成や更新にかかるコストが大幅に削減されます。特に、大規模な顧客や利用者を対象とする場合、カードの交換や再発行のコストが軽減されるため、非常に大きなコスト削減をすることができます!

情報の更新が容易

リライトカードを使用すると、情報の更新や修正が簡単に行えるようになります。例えば、ポイントカードやプリペードカードの場合、特典の内容や残高の情報を定期的に更新する必要がありますが、リライトカードを使用すれば簡単に情報を書き換えることが可能です。そのため、お客様や利用者に常に最新の情報を提供することができ、サービスの質を向上させることができます。

環境にやさしい

リライトカードは、再利用が可能なため環境にやさしいという点も大きなメリットの一つです。従来のプラスチックカードや紙カードと比較して、リライトカードは使用後も何度も再利用が可能です。また、情報の書き換えによってカードの寿命を延ばすことができるため、廃棄されるカードの量を減らすことができます。

 

リライトカードを使うデメリット

リライトカードを使うデメリット前章で確認したように、リライトカードにはさまざまなメリットが存在します。しかしながら、その反対にデメリットも存在します。デメリットもしっかりと理解してから、導入を検討しましょう。

専用の読み取り機器が必要

リライトカードを利用する際には、専用の読み取り機器が必要となります。通常のプラスチックカードや紙カードと異なり、リライトカードは特殊な素材や印刷方式を使用しており、これらを読み取るためには専用の機器が必要です。このため、リライトカードを導入する際には、機器の準備や設置にもコストや手間がかかる場合があります。

使用回数に制限がある

リライトカードは、本記事でも紹介したように500回程度の使用制限があります。通常、リライトカードの耐久性は約500回程度とされていますが、この回数は製品や製造方法によって異なる場合があります。そのため、頻繁に情報を書き換える必要がある場合や、カードの寿命が予想よりも短くなる可能性があることを考慮しなければなりません。十分な回数利用できるとはいえ、この特性を事前に理解しておくことは大切です。

文字の発色に制限がある

リライトカードの印刷方式や使用するインクによっては、文字の発色に制限がある場合があります。ロイコ方式では、黒と青、白濁方式では白い字での印字となるため、このほかの色は使用できません。その点にも注意が必要です。

 

まとめ

本記事では、リライトカードの基本情報から実際の作成手順まで解説してきました。印刷方法や、印字される形式などが異なるため、作成する前段階で、しっかりと要件を詰めておくことが重要です。比較的安価で制作できるカードなので、素早くビジネスを効率的に進めるべく、導入までスピード感を持って進めていきましょう。

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