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2024.02.22

箔押し印刷とは?メリットデメリットや利用シーンを解説

箔押し印刷とは?メリットデメリットや利用シーンを解説箔押し印刷は、豪華な仕上がりと耐久性の高さから、様々な場面で重宝されています。特殊な箔で、カードや印刷物に美しいデザインを施すことで、制作物に高級感や特別感を出すことができます。本記事では、箔押し印刷の基礎から利用シーン、素材の選定、おすすめのカード、メリットとデメリットまで、詳細に解説していきます。

 

箔押し印刷とは?

まず初めに、箔押し印刷とは何かを確認していきましょう。

箔押し印刷は、カードや用紙に特殊な箔を使用して、デザインを施す印刷技術の一種です。カードや用紙の表面に薄い箔を乗せることで、高級感のある風合いを引き出していきます。この技術は、一般的な印刷技術とは異なり、特別な箔を熱や圧力で素材に転写することで、独特の光沢や立体感を表現します。そのため、高級感あふれるカードや特別なイベントの招待状などによく利用されています。

 

利用シーン

利用シーン箔押し印刷は、高級感を演出することができるため、メンバーズカードや名刺、認定証など特別な場面で送られるモノでよく使われます。そのほかにも、結婚式の招待状やビジネスイベントの招待状、ショップカードなどでも頻繁に活用されています。また、商品パッケージや広告媒体にも利用され、製品の高級感や品質をアピールするのに最適な印刷手法となっています。

その中でも、よく箔押し印刷が使われるものを3つピックアップしてご紹介いたします。もし、これらの商品の作成をご検討の方がいらっしゃいましたら、箔押し印刷での加工も選択肢の一つに加えても良いかもしれません!

会員証・メンバーズカード

まず初めに箔押し印刷に向いている商品は、「会員証・メンバーズカード」です。会員証やメンバーズカードは、お客様と継続的に友好な関係を構築する上で非常に重要なカードです。

そのため、箔押しの豪華な仕上がりは、会員特典や特別なサービスの価値を高め、お客様の満足度やお客様が感じる特別な所有感を引き立たせることができます。

名刺

次におすすめするのが「名刺」です。名刺はビジネスにおいて重要なツールであり、最初の印象を大きく左右するものでもあります。

箔押し印刷を施した名刺は、高級感やプロとして仕事に向き合っている意思をアピールすることにも繋がります。そのため、特に高級ブランドや高級サービスを提供する企業など、イメージを重視とするビジネスにおいて、箔押し印刷は度々利用される印刷手法となっています。

ショップカード

最後におすすめするのが「ショップカード」です。ショップカードは、商品やサービスの宣伝や販促を行うために利用されます。

箔押し印刷を施したショップカードは、商品やサービスの高級感や特別感を演出することができ、お客様の興味を引きつけるのに効果的です。特に、高級ブランドや高級商品を取り扱う店舗では、箔押し印刷が一般的なデザイン手法として採用されています。

 

箔押し印刷に向いている素材と向いていない素材 

箔押し印刷に向いている素材と向いていない素材次に箔押し印刷に向いている素材と向いていない素材について解説していきます。箔押し印刷は、カードや紙の上に薄い箔を接着させる形で印刷をしていくため、紙の質感などに左右されない印刷ができるのが特徴です。とはいえ、熱と圧力によって印刷を行なっていくため、一部対応できない素材が存在するのも事実です。

箔押し印刷に向いている素材

まず初めに、箔押し印刷に向いている素材について解説していきます。結論、紙以外にもプラスチックや特殊な用紙などあらゆる素材に箔押し印刷は活用されています。箔押し印刷ができるかどうかは、制作会社の保有する機械や技術に左右されるため、「この素材が使用したい!」という場合には、事前にしっかりと打ち合わせしておくことが大切です。

以下の素材は、特によく箔押し印刷が施される素材です。箔押し印刷ができる素材は、これらに限られるわけではありません。箔押し印刷における代表的な素材をご紹介いたします。

PVC(ポリ塩化ビニル)
PVC(ポリ塩化ビニル)は、箔押し印刷にもっとも適した素材の一つです。その耐久性と柔軟性から、会員証やメンバーズカード、診察券などによく利用されます。
また、PVCは表面が滑らかで均一なため、箔が素材にしっかりと密着し、美しい仕上がりにすることが可能です。そのため、高級感を演出したいカードにおいて、PVCは頻繁に選ばれる素材となっております。

コート紙・マットコート紙
コート紙とマットコート紙は、一般的な紙素材ですが、箔押し印刷に適している素材です。名刺印刷において最も採用されている非常に一般的な素材です。これらの素材は表面が滑らかで均一であり、箔が素材に綺麗に転写されます。
特に、光沢のあるコート紙は箔の輝きを引き立て、より豪華な仕上がりを実現することができます。一方、マットコート紙は光沢が少なく、上品な質感を持っているため、制作物に洗練された印象を与えます。このように、コート紙とマットコート紙は、箔押し印刷において幅広く利用される素材です。

箔押し印刷に向いていない素材

次に、箔押し印刷に向いていない素材をご紹介いたします。基本的にどのような素材にも対応できる箔押し印刷ですが、極端に薄かったり、風合いが特殊な用紙には箔押し印刷の持つ高級感や特別感が思ったように表現できない場合もございます。

これらは、印刷技術に左右される部分でもあるため、対応できる制作会社もございます。しっかりと打ち合わせを行いながら、特別なモノを制作していきましょう。

特殊紙
特殊紙には、ウーペや和紙などの素材が含まれます。ウーペとは、レーヨンの細かい繊維を貼り付けた、ベルベット風の非常に高級感のある素材です。
これらの素材は、表面が粗いため、箔押し印刷には適していません。箔が素材に密着せず、美しい仕上がりにならない場合があるからです。しかしながら、絶対に箔押し印刷ができないというわけではなく、技術を持っている会社であれば、対応できる場合も存在します。
デザインの観点から言えば、このような素材と箔押し印刷は非常に相性がいいので、この素材を使用したい場合は、しっかりと制作会社を選びながら制作を進めることが大切です。

トレーシングペーパー
トレーシングペーパーは、非常に薄く透明性が高い特殊な紙素材です。主に図面やデザインの下絵を描くために使用されますが、箔押し印刷には適していません。その理由は、トレーシングペーパーの薄さと透明性が、箔の転写における適切な密度や強度を確保できないためです。結果として、箔が不均一に転写され、美しい仕上がりにならないことがあります。
しかしながら、この素材も対応できるできないは会社次第となります。しっかりとした会社選びを心がけましょう。

 

箔押し印刷のメリット

箔押し印刷のメリットここまで、箔押し印刷の基本的な知識から、素材にまつわる話をしてきました。ここからは具体的に箔押し印刷を採用するメリットをご紹介していきます。通常の印刷よりもコストがかかってくる分、そのメリットとデメリットを理解した上での選択をおすすめします。

豪華な仕上がりで高級感がある

箔押し印刷は、豪華で高級感のあるモノを作ることができます。箔がカードや印刷物に施されることで、光沢や立体感が生まれ、独特の風合いを引き出すことが可能です。この印象はただ高級感があってかっこいいというだけでなく、会員証やショップカードなら、特別な所有感やそのお店に対するロイヤリティやブランディングに繋がったり、手にとってみようという動機を作ったりすることが期待できます。

ビジネスの場においては、信頼感や良い仕事をしてくれそうという第一印象を与えることにも影響してきます。豪華な印象は、そのモノを持つ人に華やかさや品格を感じさせることにも繋がるわけです。

耐久性が高く、長期間美しい状態が保たれる

箔押し印刷は、その耐久性の高さでも知られています。箔は素材に密着し、剥がれてしまう心配がありません。

また、箔押し印刷は耐水性や耐摩耗性にも優れており、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。このため、箔押し印刷は特に名刺や会員カードなど、頻繁に取り扱われるカード類に適している印刷手法です。

 

箔押し印刷のデメリット

箔押し印刷のデメリット次に箔押し印刷をするデメリットをご紹介します。

追加でコストがかかる

箔押し印刷は追加のコストがかかることもあります。箔押しは特殊な技術を要し、特別な機械や知識が必要になってきます。そのため、通常の印刷技術と比較して、箔押し印刷のコストは高くなりがちです。

また、箔の素材や色、デザインの複雑さ、そのほかにも箔押し印刷を施す素材によってもコストは異なります。高級感や豪華さを求める場合には、追加のコストがかかってくる場合がありますが、出来上がる制作物は唯一無二の高級感のあるモノになります。

複雑なデザインや細かすぎる文字は対応できない場合がある

箔押し印刷には複雑なデザインや細かすぎる文字には対応できない場合があります。細かいディティールや小さな文字は転写が難しく、正確に再現することができないこともあるので、制作会社にしっかりと相談しておくことが重要です。特に、文字のサイズや線の細かさが一定の基準を下回ると、箔が不鮮明になったり、箔の密度が不均一になったりすることがあります。

そうなると、想定していた納期に間に合わなかったり、追加でデザインをし直したりする必要が出てくる場合があるため注意が必要です。

 

まとめ

まとめ箔押し印刷は、その独特な風合いが与える特別感や所有感から、さまざまなビジネスやイベントの場面で活用されています。利用シーンや素材の選定、メリットとデメリットを考慮したうえで、箔押し印刷を活用することで、期待していた制作物やその制作物による効果を実感できるかと思います。

当社カードラボでも、多様な箔押し印刷の制作物を作成してきております。「予算は少ないけれども高級感のあるカードを作成したい」「特別感のあるカードを作成したいが、どうすれば良いのかわからない」「特別な加工をしたいが、少数の発注となってしまう」上記のようなお客様の悩みや疑問に真摯に向き合い、お客様に満足してもらえるものを作成いたします。

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