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2024.02.09

クレドカードとは?導入のメリットや導入手順を事例付きで解説

クレドカードとは?導入のメリットや導入手順を事例付きで解説近年、パーパス経営などのワードも話題になるなど、企業の経営理念や価値観が明確化され、社内外へ積極的に発信されるようになりました。その中で、「クレドカード」に注目が集まっています。

本記事では、そもそもクレドとは何かというところから始まり、クレドカードの導入のメリットや導入方法、成功事例までを詳しく解説していきます。

 

そもそも「クレド」とは?

「クレド」とは、企業の行動指針や価値観を簡潔かつ明確にまとめたものを指します。これは、組織全体が共有し、従業員が仕事においてその指針に基づいて行動するための基本的な原則となります。企業のクレドは、経営者やリーダーシップ層が企業文化を形成し、社員に共有する手段として用いられます。

 

クレドカードとは?

クレドカードとは?クレドカードとは、その名の通り、企業のクレド(行動指針)を示したカードです。通常はコンパクトなデザインで、社員が持ち歩きやすい形状であることが多いです。このカードを通じて、従業員はいつでもどこでも企業のクレドを確認でき、それに基づいた行動を意識し、実践していくことが期待されています。

 

多くの企業がクレドカードを導入し始めている理由

多くの企業がクレドカードを導入し始めている理由クレドカードを導入する理由は様々なものがありますが、代表的な導入理由を3つご紹介いたします。

行動の指針を明確化するため

企業がクレドを導入する主な理由の1つは、行動の指針を明確化するためです。クレドは組織全体で共有される行動原則であり、これを定めることで従業員は一貫性のある行動が期待されるようになります。

モチベーションを向上させるため

クレドの導入は、従業員のモチベーション向上に寄与します。クレドに基づく行動は組織の目標達成に寄与するものでもあり、その成果が評価されることで従業員は仕事へのやりがいを感じるようになります。明確な行動指針に基づいた働き方は従業員に自己成長や達成感をもたらし、組織全体のモチベーションを向上させる要因となります。

差別化を図り、アイデンティティを確立させるため

企業の差別化とアイデンティティの確立もクレド導入の目的の1つです。クレドは企業がもつ独自の価値観や信念を表現する手段であり、これによって企業は他社との差別化を図ることができます。従業員は共通の価値観に基づいて結びつき、企業文化を共有することで、組織全体としてのアイデンティティが形成されていきます。

 

クレドカード導入の成功事例

クレドカード導入の成功事例多くの企業がクレドカードを導入する背景には、実際に導入して成功した事例が数多くある点が大きいです。数ある成功事例の中から今回は2社の事例を紹介していきます。

リッツ・カールトン様の事例

クレドを浸透させ、行動を変え、ブランディングにまで繋げた事例として最も有名なのはリッツ・カールトンの事例だと思います。リッツ・カールトンでは、「ゴールド・スタンダード」と呼ばれる、全世界の従業員が共有する理念・価値観があります。これは、クレド、モットー、サービスの3ステップ、サービス・バリューズ、第6のダイヤモンド、従業員への約束などから構成されています。

従業員はクレドカードを常に携帯し、どうすればいいのか判断に迷った時は、クレドカードを確認し、意思決定をしています。

会社の理念や価値観だけでなく、そこからの具体的な行動指針まで示してあることが特徴です。何を意識し、何をすれば良いのかが明確に示してあることで、全世界のリッツ・カールトンはその他のホテルとは異なる唯一無二の特別な体験をお客様に提供できています。

以下が実際のリッツ・カールトンのクレドです。

リッツ・カールトン・ホテルはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。
私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだ、そして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。
リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは、感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感、そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。

大切にすべき理念や価値観、それに基づいた行動指針が示されていることは、従業員にとっても、お客様にとっても非常に意義のあることだと思います。
参考:東洋経済オンライン
参考:SUMUS

株式会社アントレ様の事例

株式会社スペサン様が、株式会社アントレ様のクレドカードを制作した事例をご紹介いたします。

株式会社アントレ様は、従業員約50名程度の求人メディア運営を行う会社様です。

クレドカードの制作の目的としては、会社のアイデンティティ確立や、意思決定の軸となる「自社らしさ」を言語化し策定していくことだそうです。

定期的に経営層とのセッションを行ったり、ヒアリングをしながらクレドを作成し、それを認知浸透させるためにクレドカードを作成しました。

折りたたみ式で、携帯できるものになっており、日々の行動の指針となるカードが完成しています。
参考:SPECIAL THANKS

 

クレドカードを導入する流れ

クレドカードを導入する流れここまでクレドカードの基本情報や実際の導入事例を見てきました。ここからは具体的な作成方法をご紹介していきます。

クレドを定める目的と目標を設定する

クレドカードの導入を成功させるためには、まず最初にクレドを定める目的と目標を設定しなければなりません。これによって、企業が達成したい方向性や価値観が整理され、従業員に共有される基盤が構築されます。目的と目標が具体的であればあるほど、クレドカードが社内で浸透しやすくなり、組織全体が共通のビジョンに向かって動けるようになります。

ステークホルダーへのインタビュー

内部のステークホルダーの声を十分に取り入れることが重要です。従業員、経営陣、そして顧客など、様々な視点からの意見を収集し、それをクレドに反映させることで、より幅広い視野からの行動指針を構築することができるようになります。これによって、クレドは単なる文言ではなく、組織全体の共感を呼ぶ力を持つことができるようになります。

クレドの策定

具体的なクレドの策定で心掛けることは、単なる理念やスローガンで終わるのではなく、具体的で実践的な行動指針にまで落とし込むことです。組織が実現したい価値観や信念を明確にし、それを具体的な行動に結びつけることによって、クレドは社員にとって理解しやすく、実践しやすいものになります。従業員が共感し、行動に移しやすいクレドを策定することが大切です。

クレドカードのデザインと制作

クレドカードのデザインは、クレドが浸透するかどうかに非常に大きな影響を与えます。デザインは、企業のブランディングやクレドの雰囲気を反映し、視覚的に印象づけるものにしなければなりません。普段携帯する場合もあるので、単なるカード以上の存在感を持つものを作成しましょう。

社内での導入計画の策定

社内での導入計画を策定する際には、従業員への情報提供やトレーニング、イベントの開催など、様々な手法を活用して浸透を図ります。導入計画を段階的に進め、従業員がクレドカードを受け入れやすい環境を整えることが重要です。従業員が主体的にクレドを理解し、行動に移せるような環境づくりも重要になるというわけです。

クレドカードの配布と導入

クレドカードを従業員に配布し、導入する際には個々の従業員にクレドの意義や重要性を説明し、質問や疑問にも丁寧に対応することで、クレドが従業員にとって身近で理解しやすいものになります。

フィードバックと改善

クレドカードが実際に導入され、実際に日常業務において活用し始めると、定期的なフィードバックの収集が重要です。従業員からの意見や感想を受け入れ、クレドの効果や改善点を把握することで、より効果的なクレドカードの活用が可能になります。

以上が大まかなクレドカードを導入する流れになります。ただ単に作成すればいいというわけでなく、しっかり浸透し、効果を発揮するクレドカードを作成していきましょう。

 

クレドカード作成の流れ

クレドカード作成の流れ前章では、クレドを策定して、クレドカードを効果的に導入する流れを解説しました。本章では、印刷・制作会社にクレドカードを発注するときの流れを解説します。

要件の共有

クレドカードの発注を検討している際、印刷・制作会社との最初の連絡で要件を共有します。デザイン、サイズ、枚数、仕上げ加工など、具体的な要望や目的を伝えます。

見積もりの受け取り

印刷会社から提供された見積もりを受け取り、コストや納期を確認します。予算内で収められ、納期が適切であれば、発注を進めることを決定します。

デザインの検討と調整

デザインがある場合はそれを印刷会社に提出し、ない場合は、先方のデザイナーとデザインの調整をしていきます。

仕上げ加工の確認

仕上げ加工が希望通りのものかどうか確認をします。クレドカードは特別な加工がなされることが多いため慎重に確認しましょう。

検品

クレドカードが印刷されたら、品質を確認するための検品結果を受け取ります。誤植や不備がないか、クレドカードが期待通りの仕上がりかを確認します。

納品の確認

納品が完了したら、確認をします。

請求書の受け取りと支払い

最後に印刷会社からの請求書を受け取り、支払い手続きを行います。請求内容が予定通りであるかを確認します。

大まかに上記の流れで取引は進んでいきます。

 

まとめ「本当に浸透するクレドカードをつくるならカードラボ」

まとめ「本当に浸透するクレドカードをつくるならカードラボ」本記事では、クレドカードの基礎知識から始まり、実際の成功事例やクレドカード作成時の流れを解説してきました。

実際の成功事例などからクレドの効果もある程度分かっていただけたかと思います。クレドカードは単純な印刷物ではなく、特別な加工を施したりする場合が多いため、弊社専門家と綿密なコミュニケーションをとりながら理想的なものを仕上げていきましょう。

クレドカードは作って終わりではなく、実際に浸透しなければ意味がありません。そのために制作段階でできることは全て対応いたします。壊れにくい素材選びや、特別感のある加工、持ち運びしやすいサイズ感などこだわり抜いて制作いたします。

デザインや内容など要件がお決まりのお客様もお気軽にお問い合わせください。

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